2014年11月29日

ナミヤ雑貨店の奇蹟

ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫) -
ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫) -

 外出の途中『禁断の魔術』を読み終えてしまった私は、次に読む本を求めて北千住駅の東武ブックスに寄り、25日に刊行されたばかりで台陳されていた『ナミヤ雑貨店の奇蹟』を手に入れた。ナミヤ雑貨店と丸光園という児童養護施設をめぐって繰り広げられる物語は「ナミヤ雑貨店のシャッターポストと牛乳箱を通じて二つの時制が繋がっている」という設定だ。

 それにしても東野圭吾さんは、こんなに心暖まる話も描けるのね♪失礼なことを思ってしまう程、良い本だった。もしかしたら私がこの本を手に入れられたのも『ナミヤ雑貨店の奇蹟』かもしれない…

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2014年11月26日

禁断の魔術

禁断の魔術―ガリレオ〈8〉 -
禁断の魔術―ガリレオ〈8〉 -

 読書メーター友から事前情報をいただいていた通り、猛射つが良かったです。正直、他の作品は、要らないと思います。その分、猛射つをもっと丁寧に描いて欲しかったです。特に気になったのは、事前に提示されていない本来なら伏線の様なものが、後から出て来るのは興ざめでした。頁数の制約もあるのでしょうが、ご本人か、編集者の方が気が付いたら、ちゃんと蒔いておいて欲しいし、既に刊行してしまった後でも、横山秀夫さんなら加筆修正するんじゃないかなぁ?でも前作に比べれば満足感はありました。次回も湯川先生を揺さぶる事件を期待します。

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2014年11月22日

パラレルワールド・ラブストーリー

パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫) -
パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫) -

『パラレルワールド・ラブストーリー』は、私が好きな『ブルータスの心臓・宿命・変身・分身』など1990年代に前半に刊行された作品に続き、『天空の蜂』と同じ1995年に刊行された。科学の進歩がもたらす悲劇をテーマにした作品の一つだと思う。主人公の現在を過去を行き来しながら進む話は、若干掴みにくく苛々させられるが、第九章 覚醒で明かされる真相に収斂するという構成だ。最後まで読むと中々良い物語なのだが、そこの至るまでのプロセスをミステリー調に仕立てたために、徐々に盛り上がるような演出になっていないのが惜しまれる。

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2014年11月19日

ダイイング・アイ

ダイイング・アイ (光文社文庫 ひ 6-11) -
ダイイング・アイ (光文社文庫 ひ 6-11) -

 冒頭の描写が気持ち悪く、他の本も読めなくなりそうだったが、立ち直って読み終えた。宮部みゆきさんの『レベル7』のように、自分についての記憶を失ってしまったわけではないが、ある事故の記憶を失ってしまった主人公と共に、読者も自分の記憶という謎を追いかけてゆく…ジョハリの窓ではないけれど、自分の記憶と他人の記憶の間にズレがあり、その原因が誰かの陰謀だとしたら…こんな恐ろしいことはないよね…ところで、東野圭吾さんは、失われた記憶を追い求める過程のサスペンスと交通事故の問題、どちらのテーマが書きたかったのかな?

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2014年11月15日

スナーク狩り

スナーク狩り (光文社文庫プレミアム) -
スナーク狩り (光文社文庫プレミアム) -

 録画されていた「TBSスペシャルドラマ企画 宮部みゆき4週連続 “極上”ミステリー」を観るための駆け込み読書第二弾は「女性が散弾銃を抱えて、かつて恋人だった男の披露宴会場に現れる」という物騒なもの。宮部みゆきさん得意の複数視点で描かれる物語りは、私の予想を裏切り続ける展開がスリリングで、まんべんなく蒔かれた伏線が、一つひとつ収斂してゆく過程が見事だった。どんなに真直ぐに生きている人にも、いや真直ぐに生きているからこそ、悪意は伝播しやすく、自らを破壊してしまうほど激しく燃え上がってしまうのかもしれない。

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2014年11月13日

レベル7

レベル7(セブン) (新潮文庫) -
レベル7(セブン) (新潮文庫) -

 『ソロモンの偽証』を読み終えた喪失感に苛まれていた私は、東野圭吾さんの作品に救いを求めたが、傷を完全に癒すことは出来なかった。そんな折、我家のハードディスクに「TBSスペシャルドラマ企画 宮部みゆき・4週連続 “極上”ミステリー」なるものが録画されていることが判明した!『理由』『スナーク狩り』『長い長い殺人』そして最も古い『レベル7』…24年の歳月を経て、私に発掘された作品は、当時の宮部さんが脳に汗をかきながら書きあげたと思われる素晴らしい作品だった。『ソロモンの偽証』の喪失感を感じている未読の方は是非!

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2014年11月07日

虚像の道化師

虚像の道化師 ガリレオ 7 -
虚像の道化師 ガリレオ 7 -

 私には、分からないことがある。登場人物が自分の視点で語っている部分があるのに、登場人物の行動が隠されているという描写だ。私は、これは、NGだと思うのだが、東野圭吾さんの小説を読んでいると、時々このような場面が出てくる。当然のことであるが、読者である私は騙されて、その謎を追うことになってしまうのだ。この様な表現は、映像では全く問題ないことから(カメラは基本的に神視点だから)、私の理解では、この物語りも、映像化されることを強く意識して作られたというものだ。私はタブーだと思うのだけれども、皆さんの評価はいかに?

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